YJFX さん (旧 サイバーエージェント FX さん) で日本円から外貨に交換すると、銀行や空港で両替するよりとてもお得です。この記事では、YJFX さんで両替した外貨を、シティバンクさんを利用して米国領内の ATM でドル紙幣を引き出すまでに必要なことを説明します。
おことわり: YJFX さんは FX 業者であり、もちろん一般の FX 取引もできますが個人的にはおすすめしません。私がFX トレード・フィナンシャル (FXTF) さんから受けた損失を纏めた、FX有事の約定力比較~安心な優良業者/使えない悪徳追証業者はここだ!! の読者様から、同じように YJFX さんから莫大な損失を被ったとの情報を多数頂いています。 自身も YJFX さんで損失を受けられたぷり様が法的手段を視野に入れて同志を募っておられます。連絡先を紹介致しますので、YJFX さんで損失を受けられた方は相談されてみてはいかがでしょうか。 メールアドレス: [email protected] |
注意: シティバンクさんは日本の個人向け銀行事業から撤退し、全て SMBC 信託銀行さんに委譲されて、プレスティアという名前に変わりました。ですが、2016年2月現在のところサービス内容に変更はありません。 |
注意
はじめに
両替と言っていますが、YJFX さんでできるのは正確には「両替」(conversion)ではなく「現受け」(delivery)です。両者の違いは、「両替」は普通に思い浮かべる両替で、「○○円をドルに換えて下さい」なのに対し、現受けはポジションを建ててそれを差金決済せずにそのまま受け取る、「今持っている○○ドルの買いポジションをそのままドルの現物で下さい」ということです。
ちょっと難しいですか?
両替は業者が受けてくれれば任意の金額からできますが、現受けは建てたポジション数単位になります。YJFX さんでは 1000 通貨が最低取引単位なので、ドルであれば 1000 ドルからということになります。
少額ならマネーパートナーズさんで両替しよう
ちょっとした海外旅行だし、クレジットカードを使えない店には行かないから何千ドルもいらないよ! という方は、現引きより両替が向いています。マネーパートナーズさんでは「両替」を行っています。若干手数料がかかりますが、銀行や空港で両替するよりずっとお得です。現受けのように外貨を受ける銀行口座を用意する必要もありませんし、予約しておけば外貨現金を空港で受け取ることもできます。便利ですね。
現受けした外貨はどうやって使う
海外送金 … 留学されている子を持つ親御さん、海外 FX 口座への入金など
米国領内の ATM で引き出し … 北米方面、ハワイへ最低数週間以上行かれる方
ATM の利用は米国領内でしかできないの ?
残念ながらできません…が、メキシコなどのアメリカ周辺国へ行く途中でアメリカに立ち寄るのなら、米ドルを下ろしておく価値があります。というのも、日本の裏側の国々では日本円はマイナーな存在で、現地の両替商で取り扱っていなかったり、取り扱っていても交換レートが非常に悪いからです。米ドルから現地通貨へ交換したほうがはるかに有利なレートで交換できます。
現受けした外貨はどこに入るの
御自身名義で、外貨を外貨のまま受け取れる銀行口座が必要です (シティバンクさん、新生銀行さん、ソニー銀行さんなど)
米国領内の ATM でドル紙幣を引き出す場合は、シティバンクさん以外の選択肢はありません。
注: シティバンクさんは米国領内の ATM で現金の入出金ができたり、送金着金にリフティングチャージ (後述) がかかりにくいという大きな利点があるので私は利用しておりますが、日本から撤退が決まり、現在邦銀に身売りの話があります。今後サービスが改悪或は廃止されてしまう可能性は捨てきれません。
外貨の受取・送金の手数料
日本円を国内で移動する場合と大きく異なるのが、外貨では受取時・送金時に結構な手数料がかかる場合があるということです。A 銀行から B 銀行へ移動する際に、A 銀行と B 銀行に直接のルートがない場合には間に C 銀行が中継銀行として挟まったりします。そこで発生する手数料がリフティングチャージと呼ばれるもので数千円単位でかかってきます。私がシティバンクさんを利用しているのは、シティバンクさんは世界各国で営業している巨大銀行で他行中継が発生しにくいからというのも理由の一つです。
御自身の銀行でかかる手数料をよく確認してくださいね。
シティバンクさんの外貨口座の仕組み
通常、シティバンクさんに口座を開くと「円普通預金」という口座が開かれますが、外貨を受け取る場合には別に「マルチマネー口座」の開設が必要です。マルチマネー口座というのは名前の通り、ドルだろうがユーロだろうが取扱外貨が入る口座です。マルチマネー口座を開設すると「マルチマネー円普通口座」と「マルチマネー外貨普通口座」ができます。このマルチマネー円と外貨の口座番号は一緒です。米国領内の ATM でドル紙幣の入出金をしたい場合は、更に米ドル普通預金口座の開設が必要です。
ちょっとややこしいですね…キャッシュカードで入出金できる普通の口座と、お金を入れておくだけの資産運用専用口座がそれぞれ円用とドル用にあるという認識でよいかと思います。
円普通預金口座
ごく普通の口座。振込を行ったり、日本国内の ATM で入出金できる。
マルチマネー円普通預金口座
資産運用専用円口座。ここに入っている円は ATM で入出金できないので円キャッシュカードを盗まれても安心。
マルチマネー外貨普通預金口座
外貨受取・送金に使う口座。ここに入っている米ドルは ATM で入出金できないので、ドルキャッシュカードを盗まれても安心。
米ドル普通預金口座
米国領内の ATM でドルキャッシュカードを使って米ドルの入出金ができる。
口座維持手数料に注意
シティバンクさんは円資産のみなら 50 万円以上、外貨資産なら 20 万円相当以上のどちらかが常に口座にないと、2000 円/月(税抜) の口座維持手数料が発生してしまいます。
私は米ドル紙幣の引き出しの後、円口座への追加入金をして残高を50万円ぴったりに調整したつもりが、タイミングが悪かったようでとられてしまいました…気を付けましょう。
YJFX さんでポジションを建て、銀行口座へ現受けするまで
私がつたない説明をするより詳しくわかりやすいサイトが既にありましたので紹介します。
注意1: YJFX さんからシティバンクさんへ出金する場合の口座番号は「マルチマネー普通預金口座」の番号 (9 で始まる 8 桁) です。間違えて円普通口座や米ドル普通口座の番号を入力しないように気を付けてください。
注意2: 上記サイトは YJFX さんの現受けはわかりやすいですが、シティバンクさんの情報が古くなっています。シティバンクさんに eセービング口座を開けば口座維持手数料無料との記述がありますが、現在 eセービング口座の開設はできず、インターネット支店の開設になります。口座維持手数料も無条件で無料にはなりません (前述) ので御注意下さい。
米国領内の ATM を利用する前準備
YJFX さんからマルチマネー外貨普通預金口座へ米ドルが着金したら、米ドル普通預金口座へ振替をしておきます。口座間の振替は 24 時間でき、即時反映されます。手数料はありません。
日本を発つ際に持っていくカードは「ドルキャッシュカード」です。円キャッシュカードでは米ドルを下ろすことはできませんので気を付けましょう。
米国領内 ATM で入出金しよう
アメリカの大きな空港でしたら、ATM があちこちに置いてあります。でかでかと CHASE の青いロゴが光っている機械があったら、それです。(ごめんなさい。写真をお見せしようと思ったのですが、なくしてしまいました)
ドルキャッシュカードを挿入すると、普通に入出金操作ができます。一回の取引につき 3 ドル程度の ATM 利用料がかかりますので、細かく引き出すのはやめましょう。確か一日に下せる総額にも制限があったような気がしますが…ごめんなさい、思い出せません。
ATM から出てくる紙幣は全部 20 ドル札で、しかも落書きがあったり破れていたりで汚いです。お札が汚いのは海外どの国でも似たようなものですが、日本の生活に慣れているとちょっと気になりますね。
2016/02/02 追記:
YJFX が豪快に個人情報を流出させてくれやがりました。漏らした件数はなんと18万件超。内容は、口座番号(ログインID)、氏名、メールアドレス、住所、銀行口座、生年月日、だそうだ。
全く、どいつもこいつも…ほんと、どうしようもねえな…。
2016/06/04 追記:
おや。情報の流出が発生した経緯などを調査した結果を郵送で送るから見てねというお便りが来たぞ。てっきり、時間をかけてフェードアウトさせて、なかったことに持っていくつもりだと思っていたが。
流出させたこと自体は頂けないが、時間が掛かってもちゃんと続報を送って来たのはエライ!!
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