【YotaPhone2】電子ペーパーを張り替える【分解修理】


YotaPhone2 を手に入れて僅か半月。過酷な実験を繰り返した結果、過熱で電子ペーパーを壊してしまった。補修部品を手に入れたので交換するぜ!! 転んでも泣いても起き上がれ!!

電子ペーパーは熱に弱い?
部品を取り寄せる方法
届きましたワ
開腹しまフスキー
果たして結果は!?
電子ペーパーは熱に弱い?

ファームウェアを焼いたり、バックアップをとったり戻したり。一日中そんなことをしていたある日の夕方、異変に気付く。なんと、電子ペーパーに白い筋が入ってしまっている。どうやっても消えない。

調べると、この症状は過熱により発生するとのことだ。発熱する作業を延々と長時間繰り返した上に、保護バンパーをはかせたまま作業していたので、放熱もうまくできなかったのだろう。

電子ペーパーの表示回路が損傷したのか電子ペーパーそのものが損傷したのかわからないが、こうなるともう戻ることはない。それどころか、それから数週間たった今、壊れた当初は一本だけだった筋が増殖し、太く逞しくなっている。お前の成長が見られて、父ちゃんは嬉し……くねえよ! ちょっとのかわいがりであっさり壊れやがって、父ちゃん情けなくって涙も出てこねえわ!!

とはいえ、まだこの程度であれば操作に致命的な支障はないのだが。いかんせん気持ちが悪い。

部品を取り寄せる方法

YotaPhone2 は日本未発売のスマホなので、国内では修理もできなければ部品の入手もできない。AliExpress (世界版の楽天やアマゾンマーケットプレイスのようなもん) を “YotaPhone assembly” 等のキーワードで探してみたが、運悪くその時は出品はなかった。運がいいと 60~100 USD (6,700~11,000円) くらいで売られているのだが。

次に淘宝網 (タオバオワン。中国国内版の楽天やアマゾンマーケットプレイスのようなもん) を “YotaPhone 墨水屏 总成” (墨水屏は EPD:電子ペーパースクリーン、总成はアセンブリーの意) あたりで探すと 250~300 元 (4,000~5,000円) で黒色と白色があったので、早速チャットで聞いてみる。

記者「ちょとすんまへんのことアル。中国境外へ送れるアルか?」

売家(Seller:売り手)「送らないアル」

速攻撃沈…だが、食い下がる。

記者「えーでも、商品ページに “ここ三ヶ月内に海外取引履歴あり” って表示がアルアルヨ?」

売家「それは香港のコトヨ。」

記者「そうアルか…。わかったのアル。しぇしぇアル。」

うーん、250 元なら送料を考えてもいい買い物ができると思ったんだけどなあ。

仕方がないので、タオバオ代行屋に頼むことにする。ライトダンスとタオバオ代行キングという業者に見積を依頼してみる。ついでにバッテリーが 50元 (800円) くらいであったので一緒に。すると…。

ライトダンス「在庫ないアル」

キング「白のパネルは290元、黒は245元アル。電池の代購依頼は受けられないのでそれはキャンセルさせて頂くアル。しめて 9,178円アル。」

をい。ライトダンスは在庫なしの回答してくる時があるという情報がネットに上がっているが、本当だな。儲けの薄い依頼は面倒だから受けないで在庫ないことにしちゃうんだろうか?

まあよい、振り込む。

キング「白の在庫切れたアルヨ。9,178-4,295=4,883円あまたアルから国際送料で相殺するアルネ。」

をい。まあよくあることだ。入荷を待つ。

キング「入荷したのアル。国際送料は 1,516円で確定アル。4,883-1,516=3,367円あまたアルので、残金は取り置きしておくアル。返金するの場合は手数料かかるのコトヨ。」

うーん、まんまと掌で転がされている気がするが、まあよい。いつか何か買うことがあるだろう。正直、電池を代購してシンガポール経由で発送して欲しいのだが。AliExpress だと一個 40 USD (4,500円くらい) と、淘宝網の五倍以上の値がつけられているので買う気になれんのだわ。

届きましたワ

見た目損傷なし。売家が梱包したのか、代行キングが再梱包したのかはわからないが、かなり分厚くプチプチが巻かれており、問題なし。

箱の中には電子ペーパーアセンブリと、売家サービスの交換作業用工具が入っている。他の売家よりかなり安い上に工具のおまけ付き。もしかしたらどっかからバラした中古部品が届くかもと考えもしたが、見たところ傷などは全くなく、使用感はない。

おまけの工具のほうはプラスチックにバリが結構ある見事なチャイナクォリティだが、そんなもんはカッターナイフで切り落としておけばよい。ただ、かなり小さい星形ネジ用ドライバーの精度が若干心配ではある。

このおまけ工具一式だが…残念ながら必需品のピンセットは含まれていねえ。まあ、おまけ品に文句をつけるのも卑しいな。貰えるだけでありがたいわ。ということで、ピンセットだけはどこからか調達してくる。

開腹しまフスキー

この猛者の開腹動画を参考にした。

とても分かりやすい動画なので、チンケな記者の解説などイランのバカ…なのだが、いきなり躓いたので補足しておく。動画のしょっぱなでマイク部 (USB 端子部) のプラスティックカバーをピンセットであっさり除去し、さくっと隠された T3 の星形ネジを回しているのだが、記者はプラカバーを剥がしたまではよかったが、ネジを見つけられないという事態に…。あれこれ悩んだが、下の図のような構造になっていたのだ。

プラカバーを剥がすときに、どの層で剥がれてくるかは結構運だな。ちなみに記者は、下のような Shit!! 連発状態であった。笑うしかねえ。トリプルシットデス!!

構造がわからずあれこれやったので両面テープが荒れ、USB ポート部のプラもほんの少し荒れてしまったのが残念だ。記者の後に続く勇者の幸運を祈る。

さて、隠しネジさえ外してしまえば工程の 70% は終わったも同然だ。上の動画では金属ヘラでぐるっと一周なにかをしているが、記者の手持ち工具には動画のような適度な幅があり且つ薄くて硬い高級ヘラはないのでこの方法は無理。どうするかというと、吸盤をまずスクリーンの USB 端子寄りに貼りつけて少しパネルを引っ張り上げ、空いた隙間におにぎりやプラヘラを挟み込み、そこを突破口にしてプラヘラで適当且つ慎重にこじって開腹していく。

吸盤を付ける位置を赤字で「USB 端子寄りに」としたのは、わけがある。YotaPhone 上部 (カメラとフラッシュ LED がついているほう) のツメは普通の嵌め込みではなく、パネルを手前にスライドさせて外す仕組みになっている。ここを吸盤やヘラで無理やり持ち上げたりすると、多分ツメが折れて泣きが入る。なので、吸盤とヘラを駆使して上部以外のツメをまず全部外し、パネルを手前方向に引っ張って上部のツメを外す。これで OK …だが、ボディからパネルが分離したところで一息つけ。ここから無理やりぱっかーんとやると大惨事になるかもしれない。

下の写真はパネルの上部ツメの形状を撮影するためにパネルを外した後におにぎりを挟んでいるだけなので、注意。実際外すときに挟んではいけない。

電子ペーパースクリーンからボディ側へは、二本のフィルムケーブルがコネクタで接続されている。一方はスクリーン出力、一方はデジタイザー(タッチパッド)入力だ。先に、電子ペーパー面に向かって右上部にあるデジタイザーのコネクタをパネルを半開きにしてピンセットで外す。コネクタにはロック機構などはなく、はまっているだけなので、天に向かって引っ張り上げるだけで外れる。外したら、パネルを向こう側にひっくり返す。

注意事項だ。昔の Android 端末のように裏蓋パカッで電池を簡単にはずせたらいいのだが、そうではないのでたとえ電源は切ってあってもどこに電気が来ているかわかったもんではない。ショートさせてオシャカにすることのないよう、極力、目的のコネクター以外にピンセットが触れないように慎重にやってくれ。電気を通さない材質のピンセットがあればそういったものを使うに越したことはない。

デジタイザーのコネクタは外した。もう一息だ。電子ペーパーのフィルムケーブルの途中に IC チップがある。このチップの上からポリイミドテープ (紅茶色の絶縁用耐熱フィルム) が貼られており、土台の金属 (ヒートシンク) から外れないようにしている。チップの裏面にはこれまた熱伝導性の両面テープが貼られており、土台にくっついている。このポリイミドテープをピンセットでゆっくりと剥がす。ポリイミドテープ自体の接着力はさほど強くないので綺麗に剥がせるだろう。熱伝導テープの接着力も弱いので、うまくいけばチップもついてきてくれる。

テープを剥がしたら写真右側のコネクタを引っ張り上げて外す。これで開腹完了だ。お疲れさまである。後は、壊れた電子ペーパーだのヘタった電池だの、好きな部品を交換して元通りに閉じればよい。

果たして結果は!?

記者の買った電子ペーパーユニットには色々な残像が残っていた。しかし、見た限りユニットに使用感はなく、パネルにも汚れや擦り傷などなかったので、中古部品ではない模様。残像は製品動作テスト時のものだろうか。

蓋を閉めてしまう前に電源を入れて動作確認をする。いつも通り起動し、電子ペーパーにリフレッシュがかかると、貴重な(?)製品動作試験時の残像と画像は消え、いつもの記者の待ち受け画面が現れた。鬱陶しい線は見られず、表示は完璧だ。交換修理成功!!

余談だが、記者が買った電子ペーパーユニットは、件のチップ裏の熱伝導両面テープ部に若干ほこりが付着していた。パーツが入っていた袋がしょぼく完全に密封されていないため、積まれて保管されている間に埃が入り込んだのかもしれない。

一応アルコールに浸した綿棒で取れるホコリは除去し、土台のアルミ板も洗浄してから貼り付けたが、今になって弱ったテープが剥がれてやしないか心配だ。あのチップはどうやらフラッシュメモリらしいのだが、そんなに豪快に発熱するのだろうか? もう一度開腹したくないので手遅れなのだが、気になる。汚れた熱伝導テープを完全に除去して熱伝導グリスでも塗っておけばよかったかもしれない orz

兎も角、記者の電子ペーパーは部品交換により見事蘇った。

このことから、熱にやられて損傷した部分は、電子ペーパーパネル内のどこかということになるが、下手にいじってぶっ壊すと今度こそ立ち直れなくなりそうなのでこれ以上追求しない。そういや、電子ペーパーコントローラーが見当たらなかったな?

一つ気づいたことがある。やはり、電子ペーパー側スクリーンは艶消し加工が格好いい。

…だけでなく、標準の艶消し加工と、その上からつるつるのスクリーン保護フィルムを貼った場合で解像感が結構違う。下の写真の「Й」の文字の、И の上部についている符号を見比べてくれ。スクリーン保護フィルムを貼ったほうがくっきりはっきりしている。このフィルム、貼ってから完全に馴染むまで二週間くらいかかり、その間結構みすぼらしい見た目だったのだが、馴染むとフィルムが艶消し加工の凸凹を埋めて光の拡散を抑えてくっきりはっきりさせてくれるナイスアイテムだったようだ。

表裏セット スクリーンプロテクター
(当時 260 円くらい。10 日で到着した)

だが、今回は貼らない。こんなこともあろうかと、予備の前後フィルムセット買ってあるけど、貼らない。やはり艶消しがカッコイイ。スクリーンを傷つけてしまったら…その時はまた泣くさ。

本当はバンパーも外したいが、既に一回落としてバンパーに救われている実績があるので、流石に外せない…。

透明 TPU (熱可塑性ポリウレタン) バンパー
(当時 150 円くらい。17 日で到着した)

じゃ、お前らも慎重且つ大胆、それでいて適当な楽しい分解ライフを!!


「【YotaPhone2】電子ペーパーを張り替える【分解修理】」への4件のフィードバック

  1. しっかり分解&再生までの道のりを堪能?しました(笑)

    片面だけだ裏側分解でどうにかなりそうですが、両方画面は…と思っていました。

    バッテリー交換する時もこれで安心ですね。

    SBシムはまだ入れずdocomo回線で使っていますが、電池は食わないし動きも良いしで毎日活躍しております。

    バンパーもあるのですが、裸なデザインは気に入って気を付けながら使っています。

    1. これで、電池が気軽に手に入れば言うことないのですけどねえ…。
      買ったばかりなのに今からヘタりを心配するのもアレですけど。

      どっかの国のなんとかノートが発火しまくってからというもの、
      元々厳しかったリチウムイオン電池の空輸規制が更に広がってしまって困ります。

      落とすのは怖いが、熱がこもるのも怖い。アルミバンパー欲しい。
      しかし、開腹写真にも写っていますが、下部のキワにアンテナパターンががっつりあるのですよね。
      あれでは金属製バンパーの影響はどうあっても避けられないですね。

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