車の鉛バッテリーをラジコン用充電器でチャージしてみた


新品のカーバッテリーは補充電してから使うといいとよく言われる。しかし、専用充電器は結構なお値段がする上に出番があまりなさそう…あ、ラジコン電池用の充電器あったわ。あれでやってみよ。

長持ちなバッテリー
バッテリーを通販してみる
安い物にはワケがある
いきなり事故る
充電の前準備
いざ、充電。
車に搭載してみる
効果のほどは?
長持ちなバッテリー

車を買ってそろそろ七年近く経った。五年目の車検の時に、「まだ大丈夫だけど、バッテリー弱ってきてるから交換検討したほうがいいよ」って言われたんだ。そしてもうすぐ七年目の車検が来る。まだ動いているけど、ディーラーに頼むと高いし、車検前に自分で替えておこうかな。

バッテリーを通販してみる

近場のホムセンに行ったら、バッテリーの取り扱い数が激減してた。うーん、バッテリー通販初体験いっちゃう?

記者の車の指定バッテリーは 44B20L なので、「バッテリー B20L」でアマゾンに聞いてみる。

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バッテリーの型番の見方だが…まず頭二桁は性能を表す。これは車が指定する以上じゃなきゃダメ。次の一桁のアルファベットはバッテリーのサイズで、これも同じでないと車に収まらない。次の二桁の数字もサイズなんだが、これは少し違ってもなんとかなる場合もある。最後の一桁のアルファベットは端子のプラスマイナスの位置なので合わせなきゃならん。

ってことで、割と自由に選べるのは頭二桁の数字だけ、真ん中の二桁の数字はちょっと違うくらいならいけるかもしれんってところだ。他は違うもんを買うと高確率で泣きを見る。

で、記者の車の場合は頭二桁が 44 以上じゃなきゃダメ。該当するのは日立の 44B20L が 5,237円、ボッシュの 60B20L が 6,720円。一見安く見えるものは B19 サイズだな…つーか、「B20L」で検索かけてるんだから、そうじゃないものは B20 より後に回してくれや、アマゾンさんよお。

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しっかし、B19 なら安いじゃんねってことで、今度は「バッテリー B19L」で検索してみる。頭二桁が 44 以上なのは、パナソニックの 60B19L が 5,250円。ボッシュの 60B19L が 3,980円。

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あれ? BOSCH が妙に安くね? ハイテックプレミアムという最上位グレードなのに 3,980円(当時)なの? これいけんじゃねえのとボッシュのサイトで適合型番を見ると 44B20L にも適合するとある。よし、これで決まり。

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安い物にはワケがある

こうしてボッシュのハイテックプレミアムシリーズのバッテリーを選んだわけだが、60B20L と 60B19L で価格が二倍近く違うのは…まあそううまい話はないんだろう…ってことで、アマゾンのレビューだのメーカーのサイトなどをよく見てみる。その結果…

ボッシュの 60B19L は場違いの経歴詐称野郎

ということがわかった。

どういうことかというと、他のサイズは容量なんかが違うだけで技術ベースは同じなのだが、19 サイズだけは作りからして違うわ、アイドリングストップ車に対応しないわ(充電制御車には対応する)と、

最上位のハイテックプレミアムシリーズの特典がない

という変な野郎なのである。19 サイズだけ最上位グレードの製品ラインナップにないのはアレなので、下のグレードのものを無理やり引っ張ってきて加えました的な感じだろうか。

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まあ、インチキ野郎でも関係ねえ

たとえ場違いな野郎であったとしても高性能な部類ではあるし、そもそも記者の車はアイドリングストップなんぞないので問題にならねえわ。取りついて安ければ OK さ。ぽちっとな。

いきなり事故る

バッテリーが届いたぜ!! とりあえず梱包箱から取り出す…ん? なんか湿ぼったいような。

電解液、漏れてるね、コレ。

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バッテリーのパッケージが湿っぽく、梱包箱の内側も若干濡れている。どうやら輸送中にこぼれたようだ。少しくらい漏れていても問題はなさそうだが、バッテリーのケースが黒く、液面レベルを確認できるデザインにはなっていなさそうなので確認できない。仕方ない。ここは安全を見て、開封せずに交換してもらうか…。

ということで、代わりのバッテリーを発送してもらうことになり、数日後。配送業者から電話がかかってくる。

「すみません。営業所に到着したのですが、また液漏れしてしまっているので、こちらからバッテリー販売店に連絡を取って、もう一度送ってもらいます。余計に時間がかかり、申し訳ありません。」

よく漏れるもんだなw まあ、急いでいないので気にしない。

興味があったのでグーグル先生に聞いてみる。どうやら輸送中の液漏れはバッテリー販売業者、運送業者双方でも頭の痛い問題らしい。でかいバッテリーはいいのだが、小さいバッテリーは他の荷物と混載輸送になったりして、結構な確率で漏れるようだ。そのため、発送元と運送業者との間でそれ用の補償契約があるが、あまりにも漏れまくると契約やめになってしまうとかなんとか。

大変なんだな。

さて、数日後。バッテリーが届いた。今度は漏れてないぜ! つーか、内箱が前のより擦れた跡もなくキレイだ。製造年月とか全然確認してなかったが、もしかして、前に送られてきたものより新しくなったのかしらん。

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充電の前準備

さて、前置きがずいぶん長くなった。記者が持っている R/C 用の充電器は、ハイペリオンの EOS 0606i という機種だ。まあ、ラジコンをやる人には定番の充電器だな。対応する二次電池は、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムポリマー(LiPo)、リチウムイオン(Li-ion)、リチウムフェライト(LiFe)、鉛(Pb) とまあなんでも充電できる仕様だと言っていい。記者は LiPo 電池しか充電したことはないのだが、メニューで Pb が出てくるので鉛蓄電池も充電できそうということは知っていたのだ。

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とは言え、まずは充電器をバッテリーに繋がなきゃならんね。上の写真、充電器本体右側のバナナコネクタへ刺さるコードを作って直に繋ぐか、今あるコードを経由して繋ぐか。いずれにせよ自作する必要があるな。

この充電器の出力可能な電流は最大でも6アンペアだ。本当はプラスマイナスを明確にするため赤黒コードが良かったのだが、6アンペアで不安のない太さの赤黒コードの手持ちがない。仕方ないので 100V 機器に使われる 7A/125V の電源コードをぶった切って使った。

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充電器側は、充電器本体からバナナプラグで直結が望ましいが手持ちがなかったので、充電コードのディーンズ端子につけるようにした。このコネクタは 50アンペアまでいけるので問題ない。久しくラジコンをやっていないが、今でもディーンズコネクタはメジャーなのだろうか?

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完成したコードはコレ。ちょっと長く作りすぎた。コードは短ければ短いほど良い。試しに電圧を測ってみると 12.73V だった。ちゃんと出荷前にお店で充電してくれてあるようだ。

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…このように、買ったお店がちゃんとしたお店であれば出荷前に補充電してくれるので、このまま車に積んで何も問題ないのだが、それではこの企画がいきなり終わってしまうので充電するぜ。

いざ、充電。

いよいよ充電だ。充電器のモードを Pb (鉛蓄電池) に合わせる。出力電流はバッテリーの仕様で決める。このバッテリーの仕様は五時間率で 36Ah だ。スマホバッテリー風に言うと 36,000mAh だな。タウリン 2,000mg 配合…って、それって 2g じゃねえか!! みたいな。五時間率ってのは…説明が長くなるから、パス。気にするな。

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鉛蓄電池は 0.1C 充電が基本なので、設定すべき出力電流は 3.6アンペアとなる。C ってのは…細かい説明パス。簡単に言うと、電池の種類によってぶち込める電流が決まっていて、ざっくり 1C=バッテリー容量 という解釈でいい。リチウムポリマー (LiPo) 電池なんかでは標準充電で 1C、急速充電で 2C 以上いけるが、鉛蓄電池は標準 0.1C なわけ。なので、36(Ah) × 0.1(C) = 3.6(A) ってわけだ。急速充電はどんな電池でも劣化が早まるので、急いでいなければ標準充電がいいよ。特に鉛蓄電池の急速充電はやめような。

さて。今回のバッテリーは新品だしボッシュの現行品だから、箱やカタログに容量が明記されているが、安売りされている容量がわからんバッテリーなんかはどうすりゃいいんだい? ってことで、ジーエスユアサのバッテリー容量がわからない場合の充電電流目安資料を置いておくので参考にしてくれ。

さてさて、3.6A で注入じゃあ!!!! …と、散々 3.6A 言っているくせに、ここはのんびり 1.0A で充電することにする。時間が許せば 0.1C 充電に拘る必要はない。ゆっくりまったり注入してあげるほうが電池には優しい。元々出荷時に充電してくれている電池の補充電なので、超のろのろ充電でもそんなに時間はかからないだろう。

ああ、電池の充電は念のため風通しのいい屋外ですることをお勧めするぜ。充電中は目を離さないようにしてくれよな。充電したまま寝るなんてとんでもないぜ。記者は…んー、あー、うん、自己責任で。充電中の電流電圧管理は充電器が適切にやってくれるが、鉛蓄電池は流し込む電流量によっちゃあ水素ガスが出るのでな。

充電中は液晶パネルに情報が表示されている。下の写真では充電開始から 122分53秒が経過し、436 サイクル完了。端子間電圧は 14.000V。つまり、14 ボルトで充電している。

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…って、文字が化けとるやん!! 記者の充電器が腐っているのか、元々のファームウェアがアフォなのか知らんが、鉛蓄電池充電の画面だけ文字がおかしい。まあ、数字は読み取れるので良しとしよう。

――― そして時は流れ ―――

充電完了!! 充電完了後は充電器から電圧がかかっていないので、電圧表示はバッテリーの端子間電圧となる。12.905V のようだ。

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車に搭載してみる

まずは古いバッテリーを撤去する。き、キタネエ…。

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並べてみる。まあ、若干バッテリーのサイズ数字は違うが、ほぼ同じで問題なく搭載できそう。

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何の問題もなく、無事搭載完了。

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効果のほどは?

いやー、一応旧バッテリーと新バッテリーで、セルモーターを回した時のルームランプの明滅がどう違うかっていう動画を撮ったんだけどさ…違いがよくわかんねえのでアップしてもしょうがない。パスw 七年近く使った旧バッテリーは劣化は進んでいるのだろうが、まだまだ頑張れたかもしれないね。じゃ、そういうわけで!!

…ってわけにもいかないな。見た目で体感できないなら、数字にモノを言わせましょ。

ってことで、旧バッテリーを同条件で補充電してみる。

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充電完了!! 新品バッテリーの充電の時と比較して、完了までの充電サイクル数が全然違う。

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そして、充電完了後に時間の経過とともに端子間電圧が下がっていくのが速い。数字上、劣化は確かに進んでいるのだ。

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そんなわけで、文字表示が化けるという問題はあったものの、ラジコン用充電器によるカーバッテリーの充電は問題なくできましたというお話だったとさ。


「車の鉛バッテリーをラジコン用充電器でチャージしてみた」への2件のフィードバック

    1. ありがとうございます。

      引き取りサービスがないバッテリーを買ってしまうと、処分に困りますね…。
      使わない鉛電池はちょくちょく充電してあげないと死んでしまいますし。

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