見た目は普通のスマホ。だが背面に電子ペーパー搭載という、ロシア人もビックリな変わり種スマホ YotaPhone2 の期待の新型、YotaPhone3 が 2016年第一四半期に登場する予定だったのだが…
あんまり嬉しくないお知らせ(2018/2/5): YotaPhone3 が中国でついに発売されたようだが・・・評判イマイチ。記者もためしに手に入れてみようか考えたが、さすがにイマイチだといわれているものを4,000元近く出して買う気がおきないので、普通に YotaPhone2 の電池だけ(40元くらい)買うことにしたよ・・・orz |
YotaPhone って何よ
ごく一部のマニアしか知らないであろうから、簡単に紹介。
YotaPhone (ヨタフォン) は、ロシアの Yota Devices 社が開発した、日本では販売されていない、異色の Android スマートフォンだ。
パッと見はよくある普通のスマホだが、こいつが他の奴らと全く違うのは、背面がただのカバーでなく E-Ink (電子ペーパー) スクリーンになっている、両面デュアル画面スマホってことなんだ。
電子ペーパーの特徴は、まず、画面書き換え時にしか電気を喰わない。つまり、背面にスケジュールやニュース、時計なんかを常時表示させておくような使い方ができるわけだ。
もう一つの特徴は、明るい場所での視認性が最高に良いこと。普通のスマホでは直射太陽光を浴びれば、輝度を最大にしたところで全然画面が見えないが、電子ペーパー画面ならくっきりはっきりだ。
…まあ、良いことばかりではなく、E-Ink はモノクロで、表現できる階調も少ないし、画面書き換えの応答速度が遅いので、上記のような使い方や電子ブックを読むのには最適だが、ゲームや動画の再生には全く適さないんだけどね。そういうのは、屋内で本体表側の普通の液晶画面を使いましょう。
YotaPhone 2 と 3 の違い…というか、期待
現行品の YotaPhone 2 は、 対応している電波のバンドがちょっと日本だとイマイチ合わないんだよね。全く使えないことは無いんだけど、殆どの地域で 3G 通信のみとなり、LTE はほぼ使えないと思っていい。元々日本向けに売る気がカケラもないスマホだから仕方ない。まあ、YotaPhone 3 になっても日本市場はターゲットになっていないので、対応する電波が増えるかどうかはわからないけどね。
2017/3/8 追記: 中国市場向けの型番 YD206 であれば、なんとか日本でも LTE 通信で頑張れる (band 1 と呼ばれる周波数に対応)。 しかし、中国版以外は Android 5.0 にアップされているのに、中国版は更新機能そのものがないという問題が。中国版に他地域用のファームウェアを上書きすることでアップできるが、今度は band 1 非対応になってしまう。これを両立させるにはファームをちゃんぽんする必要があり、ちと厄介。なお、ドコモのプラスエリアは対応不可なので、山間部ではやばいかもしれない。遭難しないよう気を付けてくれ。相当ゴリゴリいじれば対応できないこともないが…。なお、スペック表を見た限りではだが、ソフトバンクならゴリゴリしなくても 3G のプラチナバンドいけるかも。 2017/3/30 追記: YotaPhone 2 買っちゃった!! 別記事の 【YotaPhone2】超実用的! 利便性抜群の両面スマホレビュー【変態スマホ】 で使い勝手を紹介しておいたぜ。 勿論、ドコモプラスエリア対応にしたぜ。別記事の 【YotaPhone2】ドコモプラスエリアと LTE Band 1 が本当に使える? ソフトバンクは?【変態検証】 で検証しておいたぜ。 2017/4/2 追記: 遂に Android 6.0 (Marshmallow) アップデート来たぜ! 別記事の 【YotaPhone2】マシュマロの春が来た【6.0 アップデート】 で報告するぜ。 |
あと、YotaPhone 2 は、ロシア及び周辺のキリル文字圏や、アルファベット圏での利用しか念頭にないので、E-Ink 側画面の日本語表示や入力に難がある。まあ、これも 3 で改善される保証はないけれどさ。
ただ、次の新製品 YotaPhone 3 は中国市場を本丸として狙っているってことで、アルファベット以外の言語との親和性が上がる可能性は高い…と記者は踏んでいる。いや、そうであって下さいお願いします。
現行品の YotaPhone2 については、公式サイトの他、詳しいレビューがちらほら見つかるので、いくつか紹介しておく。興味がある変態…いや、先見の明がある御仁は参照されたい。
2016年第一四半期、登場!!…の予定
2015年の品評会ではそう広報されたようだ。第一四半期ってーと、12月が決算なら 1~3月だよな。3月決算としても 4~6月だね。
万年貧乏記者が今使っているスマホは、買った時点で型落ちの0円スマホ。それを使って四年目。流石に動作が遅くて、スケジュールを確認するにもイライラする。遂には豪快に落としてしまい、ガラスがヒビだらけになる始末。YotaPhone 3 の登場を心待ちにしていたんだ。
てことで、ちょくちょく新しいニュースがないか確認していたんだが、全然出てこない。まだかまだかと探していたら、ショボーンなのか、ワーイなのかわからんニュースを発見してしまったのでアルヨ。
Yotaphone 3 は 2017 年に中国で発売予定!!
がっくし。2017年ですかそーですか。うおおおおおーん!! もう一年サムチョンのボロボロスマホで頑張るよぉ。
なお、この情報のソースは、ラジオ・スプートニク(旧ロシアの声)でおなじみの、情報通信社スプートニクの中文版サイトにあった、Yotaphone3将于2017年在中国发售 という記事だ。詳しくはそれを見てくれ。
…なーんて、中国語の記事をそのまま読者に放り投げてサヨナラなんて、「ほとんどの人にはどうでもいい情報を親切に提供する」記者のポリシーに反することはしねえぜ!!
なわけで…
Yotaphone 3 は 2017 年 中国で発売される見込み
7月13日 スプートニク ニュース モスクワ 発
ロシア Yota Devices 社のゼネラルマネージャー、リュドミラ・ペトロワ氏が、エカテリンブルクで開かれていた第三回露中博覧会で我々記者に語ったところによると、YotaPhone3 を2017 年第二四半期に中国で発売する計画だという。年間出荷台数は 120万台、年間売上高は35億元(548億円)超を見込んでいる。
ペトロワ氏は、「YotaPhone3 用アプリケーションは、当社のロシアチームによって開発され、現在は既にハードウェアデバイスと IC チップを供給する中国企業の選定に取り掛かっている段階だ」と述べた。
氏はまた、「我々は一連の製造工程の一つを黒竜江省に置くことを検討している。省政府も誘致に前向きだ。」とも述べた。
氏の言うところによると、YotaPhone 3 の仕様が完全に固まれば、黒竜江省にどの工程を置くのか決定される見通しなのだとか。
更に氏は、「YotaPhone3 を、まずは中国とロシア市場をターゲットとして展開していき、そこから更に国際市場へ打って出るつもりだ。」と続けた。
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香港のレックスグローバルエンターテインメント社は、2016年4月に Telconet Capital Limited Partnership 基金を通じて、Yota Devices 社の株式 30% を買い入れており、その買入金額は実に 4,620 万ドル(48億円)にも及ぶ。その上、同社は既に中国大陸での 7年間の Yota Devices 主要製品の専売権を取得している。
2017/4/6 追記:
遂にロシア語版 YotaPhone 公式サイトに、YotaPhone3 登場を仄めかす新しい動きが見られた。
もうすぐ会えまスカヤ
今夏予約受付開始だフスキー
…だそうだ。それ以上のことはなーんにも公表されていないし、ボディもはっきりと見えない。ロシア語以外の他の言語のページはまだ YotaPhone2 の広告のままだ。
実は、記者は YotaPhone2 を買って一ヵ月も経たないというのに、Android 6.0 Marshmallow 公式アップデート実験で酷使し、いきなり電子ペーパーを少し壊してしまい、激しくヘコんでいたのだが、YotaPhone3 がいよいよ世に出そうだということで、ちょっとだけヘコみが回復したぜ!!
気持ちを入れ替えて、引き続きウォッチしていくぜ。
2017/3/8 追記:
ちっとも続報が出てこないが、先日 Yota Devices 社の Instagram で、YotaPhone 3 の開発はいまだ継続中であることが判明した…が、発売時期などは明確にされなかった。上記の記事にある 2017年第二四半期の発売は雲行き怪しいが、開発自体が中止されてお蔵入りとはなっていないようで、それはよかった。のんびり待つとしよう。
2017/3/28 追記:
YotaPhone 2 の在庫処分もそろそろ終わりそうな雰囲気。価格も 15,000 円程度と手頃か…うん…ぽち…おっと、買っちまったぜ IYH!! ってことで、別記事の 【YotaPhone2】超実用的! 利便性抜群の両面スマホレビュー【変態スマホ】 で使い勝手を紹介しておいたぜ。
2017/3/29 追記:
記者の住むこの日本の辺境の地において YotaPhone 2 で戦うには、ドコモプラスエリア対応が必須だ。さもなければ、遭難したら救援を呼べず死んでしまう。偉大な先人達のブログを頼りにゴリゴリごにょごにょして対応はさせたが、実際に電波掴めるの? ってことで、別記事の 【YotaPhone2】ドコモプラスエリアと LTE Band 1 が本当に使える? ソフトバンクは?【変態検証】 で検証しておいたぜ。
2017/3/31 追記:
YotaPhone2 は老舗海外スマホショップの EXPANSYS での取り扱いが終了したり、AliExpress でも安売りされていたりと終息に向かっていると見えるのだが、一方、中国大陸での扱いはそうでもないように見える。というのは、主に中国国内をターゲットにしている淘宝網というショッピングモールでは、2017年8月にローズレッドボディ発売予定として予約を受け付けている店舗が複数あるのだ。又、記者が AliExpress から買った YotaPhone2 も製造時期が 2017年2月 とつい最近のもので、死蔵品などではなかった。今年の動向も引き続きウォッチしていく。
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