流木のアク抜き~水槽に入れる前に!!


流木をそのまま水槽に入れてはいけません

ホムセンや熱帯魚店で売っていたり、川や海岸にも落ちている流木。気に入った形のものを水槽に入れたくなるよな。だがちょっと待ってくれ。いきなり入れちゃダメだぜ。

なんですぐ水槽に入れちゃダメなの
で、どうすればいいんだよ
必要なもの
さあ、始めよう
4日目
18日目 / 約半月後
71日目 / 約二カ月後
水を抜く 116日目 / 約四カ月後
後処理 半月後 (130日目)
後処理 三週間後 (137日目)
水槽に流木を入れてみる
ちょっと厄介なこと
なんですぐ水槽に入れちゃダメなの

流木には中に虫がいたり、菌がついていたりすることがあるというのが理由の一つ。また、流木には必ず灰汁が含まれていて、これを抜かないと水槽の水が茶色く変色してしまうという理由もある。ブラックウォーターと呼ばれ、水の変色自体は魚に害はないのだが、灰汁は延々と出続けるため、水が無色になることはない。

アクアリウム用で売られている流木には、予めアク抜き処理されているものもあるが、不完全だったりするため、やはり念のため自分でアク抜きをすることをお勧めする。

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で、どうすればいいんだよ

消毒殺菌とアク抜きをしよう。方法は以下の二通りある。

  1. 煮沸法
  2. 漬込法

煮沸法は名前の通り、流木を数時間鍋などで煮込んで殺虫消毒を行うとともに、アクを煮出そうというものだ。流木が少量で小さいものだけであればこの方法で処理するのがいいだろう。注意としては、時短はできるものの完全に灰汁を出し切ることはできないことと、流木を煮込むとかなり臭いが出ることだ。

漬込法も名前の通りで、こちらは水や薬液に漬け込んでアクを出す。この方法は時間が掛かるものの、容器の大きさ次第で大量に処理できるし、大きめの流木も処理できる。この記事ではこの方法で行く。

長期間漬け込む程アクが抜けるが、普通の水だと虫が湧いたり、雑菌が繁殖して水が腐ってしまう可能性があるため、アク抜きの促進と防虫防菌を兼ねて薬液を使うほうが良い。薬液と言っても、別に怪しい薬品ではなく、ありふれたものなので安心してくれ。

必要なもの

簡単だ。以下の二つを揃えてくれ。

  • 炭酸水素ナトリウム粉末 (500g ~1Kg)
  • 腐食しない容器

まずは炭酸水素ナトリウム粉末…などと言うと何やらすごそうなもののように思えるが、早い話が「重曹」だ。ホムセンでも 100円ショップでも安く手に入る。記者はダイソーの掃除用重曹 500g 袋を二袋使用。

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流木と薬液を入れる容器。なんでもいいが、重曹の水溶液は弱アルカリ性なのでそれに侵されない材質のものがいいな。記者は大きめの流木を漬ける為、使用していないステンレス風呂釜を容器にした。風呂釜自体は無事だったが、底の栓につながっているチェーンのメッキが少しやられた。また、もしかすると、プラスティック製の風呂釜では傷が入っていると灰汁の茶色が染みてしまうかもしれない。

さあ、始めよう (1日目 10月21日)

まずは流木を流水で洗い、落とせる汚れは落としておく。

次に、流木を容器にセットする。流木は大抵水に浮いてしまうので、先に錘を乗せて浮かないようにしておくとよい。

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容器に水を溜めつつ、重曹をぶち込む。1リットルの水に対して 5g を目安にしてくれ。まあ、濃い分には問題なかろう。記者は風呂一杯 200 リットルと勝手に考え、1Kg ぶち込んだ。

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水を更に注ぎこんで重曹を完全に溶かす。これだけで OK だ。後はひたすら放置するのみ。ちなみに、水の代わりにお湯でもいい。お湯のほうが早く灰汁が抜けるはずだが…はなから長期放置する前提であるから、目くそ鼻くそだろう。どうせ冷めるし。

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容器には埃だの虫だのが入らないように蓋をしておこう。規定以上の濃度の重曹水ができていれば、長期放置しても水が腐ったり、いつの間にか謎の虫が住み着いてホラーになることは無いはずだ。

灰汁が出始めた (4日目 10月24日)

水が茶色く変色していた。順調に灰汁が出てきているようだ。

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18日目 / 約半月後 (11月7日)

茶色が以前より少し濃くなっている。

この流木は海岸で拾って来たのだが、川から海へ、海から砂浜へと長い旅をしてきても、灰汁は抜けないもんなんだな。

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そしてこの後、記者は流木の存在を忘れてしまう…。

71日目 / 約二カ月後 (12月30日)

…すごいことになっていた。水が真っ黒で底が見えない。妖怪でも出てきそうな勢いだ。しかし、臭いなどはしないので腐敗はしていないようだ。

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水を抜く 116日目 / 約四カ月後 (2月13日)

更にひと月半が経過した。いい加減灰汁も抜けきっただろう。よし、流木を水から揚げるぞ!!

溶液はどんな恐ろしいことになっているのだろうか…と、恐る恐る風呂釜の蓋を開ける。なんということでしょう。以前より溶液の色が薄くなっていた。目を凝らすと底にある流木が見える。なぜ薄くなったのはわからない。

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スマホのライトで照らすと、しっかり底が見える。真っ黒だった二カ月前から何かが起きたようだが、考えないことにする。幸い、異臭はしない。

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水を採取してみると、意外にもさほど濃くはない。溶液が大量で深いので黒に見えるだけだった。水は灰汁で茶色く着色されてはいるが、濁ってはおらず透明度は高い。

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風呂釜の栓を抜く。大量の怪しい液体が下水へ流れ込んでいく…まあ、重曹水+木から出た謎の何か、なので大丈夫でしょ。

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四カ月ぶりに空になった浴槽。パッと見、流木に変化は見られない。浮いた汚れをシャワーで流す。

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再び水を満たして漬け込む。今回の主目的は、流木に染み込んだ重曹を抜くためなので、重曹は入れず水だけを入れる。

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後処理 半月後 (130日目 約四カ月 2月27日)

水が少し茶色くなっている。灰汁と一緒に重曹も抜けてきているはずだ。

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上の写真では濃く見えるが、スマホのライトで照らして撮影すると色が分からなくなる程度の着色だ。

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水をくみ取ってみるが、コップ一杯程度の量では着色されているのもわからない。

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再び水を捨てて、綺麗な水を満たす。重曹が入っていない水では防虫防菌効果はないので、長期間放置するときっとヤバイことになるぞ。

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後処理 三週間後 (137日目 約四カ月 3月5日)

水を換えてから更に一週間経った。水は透明のまま変わっていない。もう灰汁は出ないようだ。重曹も一緒に抜けているだろう。水を抜いて流木を取り出し、軽く水で洗い流して完了だ。

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水槽に流木を入れてみる

…実は、流木を漬けこんでいる間に石などで適当にレイアウトしてしまったので、すでに流木いらなかったり。しかし、折角四カ月半もかけたのだから、小さいものだけでもってことで入れてみた。

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長期間かけて徹底的にアクを抜いたため、水槽の水替えを一か月サボっても水が茶色に色づいたり、流木の表面に白いモヤモヤが浮くようなことは全くない。成功だ。

ちょっと厄介なこと

予想はしていたが、長期間漬け込むと、いくら容器に蓋をしているとはいえ若干水が蒸発して水位が下がったり、灰汁成分が析出して容器に固着する。アク抜き完了後、これを取るのが結構大変だった。適切な薬剤を使えば、楽に落とせるのかもね。

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じゃ、快適なアクアライフを!!


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