売り物とは別格の美味さを体験しろ!!
自家栽培物と市販品の野菜の味の違いって、よくわからないこともあるけど、枝豆だけははっきりと違うんだな。というのは、枝豆は収穫直後から凄まじい勢いで味が落ちていくのだね。
採りたて枝豆の別次元のうまさを貴様も体験しやがれ。なあに、ものぐさ野郎でも栽培余裕だ。考えるな、とりま植えろ!!
この企画は現在進行中だ。さあ、お前も植えるんだ! 俺と一緒に育てろ! |
枝豆はいつ植えて、いつ収穫できるの
豆の品種と地域の気候によって変わってくるが、植えるのは4~7月、収穫は 6~10月かな。俺は去年は5月頭に植えて6月の終わりから7月中旬まで収穫したな。さくっと近くのホムセンや種苗店、100円ショップへ出かけて、枝豆の種の袋の裏を片っ端からみるべし!! きっと植え付けに間に合う豆がある!!
枝豆はどんな植え方なの
枝豆は種を植える方法と、苗を植える方法の二種類があるんだが、基本は種だな。下の図のようなポット苗が10個くらいセットになったやつが400円くらいで売られていた らそれでもいいんだが。単体で売っている苗はコスパ最悪なので、素直に種から育てよう。なあに、枝豆は簡単すぎて正直苗を買う必要を感じない。種からで余裕だ。
枝豆には種類がある
枝豆はメジャーなので、ホムセンでも何種類も種を売っているし、100円ショップにも置いてある。じゃあ、どれを選べばいいんだい?って話だが、初心者は「だだ茶豆」とか「なんとか黒豆」とか、名前からして普通っぽくないやつ以外を選べば OK だ。
枝豆には超早生枝豆、早生枝豆、中早生枝豆、中生枝豆とか書いてある。早生(わせ)とか中生(なかて)、晩生(おくて)ってなんじゃいって話だが、まあ、成長が違うと理解しておけばいい。早生はせっかちで早く収穫できる。晩生はのんびりさんで背も高くなるけど、実がたくさんつく。ちと見にくいが、上の写真の黄色の枠内だな。二種類以上買って植えると収穫時期がズレるのでお勧めだ。
どういうわけだか、店に売っているのは極早生と早生ばかりで、中早生と中生は売ってなかった。なんでだろ。湯上り娘も浴衣娘も美味しいんだけどなあ。
土づくり…なんてどうでもでいい
トウモロコシ「(肥料がいつもあると) なんとなく心強い。」
空芯菜「水やりだけでしょ、今まで。ずっと水浸しだといいなと思ってた。」
法蓮草「地面がアルカリ性だと安心。」
枝豆「私は特に、どこでもいいです。」
なんでもいい。こまかいことを気にするな。土をほじってある程度柔らかくしておけばいいんじゃないか。そういえば、昔々、俺は当時住んでいたアパートの地面が露出したところに勝手に植えていたわ。それくらい、ものぐさでも育つ野菜だ。
植える (栽培1日目 4月29日)
枝豆の種…まあ、いわゆる大豆なんだが、よく見ると下の図のようにヘソがある。それを下にして浅く植えるんだ。まあ、下にするのを忘れても気にするな。そんなに軟な奴らじゃない。
種を植える深さは指の第一関節くらいで十分だ。なお、発芽時期を揃えたければ、植える前に水に漬けるとよいらしい。俺はやらない。
植えたら水をあげておこう。ここで一つ注意だ。初回はたっぷり水をあげてもいいが、次の日からはあんまり水浸しにしないほうがいい。豆が腐って生えてこなかったり、生えてきても子葉がやられて変形することがある。まあ、わかっていても水あげ過ぎちゃうんだけどな。生えてこなかったらまた植えればいいさ。「発芽するまでは地面の中が湿っているくらいでいい」ってことだけ一応気に留めておいて欲しい。
敵に備えろ! (6日目 5月4日)
植えて数日すると、上の写真のように巨大化した豆のようなものが地表に出てくる。枝豆は手の掛からない野菜四天王の一つだが、ここだけはちょっと手をかけてやってくれ…ビニール袋や網戸の切れ端、古い防草シート、100円ショップのプラ金魚鉢、プッチンプリンの殻…なんでもいい。上から被せてやってくれ。
というのは、地表に豆の頭が出ているのを鳥に見つかると、茎だけ残して食われてしまうからだ。奴らが食えないように邪魔できればなんでもいいんだ。まあ、食われちまったらまた植えるでもいいけどな。
数日もたてば、茎が伸び、豆型の子葉が開いて、鳥からは食い物に見えなくなる。そうしたら覆いは外して OK だ。
ちなみに、子葉が開いたらもう水のあげ過ぎに気を付けなくてもいいだろう。思う存分あげてくれ。…と言いたいところだが、プランターでもなければあげ過ぎるな。徒長してしまい、背丈ばかり伸びて実がつかなくなる。
適量は知らんが、俺は地面が乾燥して茶色になっていたら、あげるくらいでいいんじゃないか。時間も回数も適当だ。本来水あげをしてはいけない時間帯の昼12時~2時でも無視してあげてみたり、夕方暗くなってきてからあげてみたり。朝早起きしてあげるとか、俺にはムリっす。
肥料はいつやるのよ? (23日目 5月21日)
枝豆がものぐさ最強野菜の理由の一つ。なんとこいつらは自分の根っこに細菌を住まわせて、そいつらに養分を作らせちまう。なので、肥料をあげなくてもよく育つのだね。まあ、俺は自分の「肥料をあげたくてあげたくて仕方がない病」を抑えるために半月に一度くらい、すこーしだけあげてる。しかし、あげ過ぎると葉っぱばかりやたらと勢いが良くなって実が全然ならないという最悪な事態(ツルボケという)になるのでそこだけはくれぐれも注意してくれ。まあ…そういう事態を避けるためにも、肥料はあげないほうがいいかもな。
上の写真は植えてから24日目だ。こんな感じで勝手にすくすく育つ。枝豆の左側にちょぼちょぼ生えているのは空芯菜という、これまた手の掛からない上に収穫時期がかなり長い、ものぐささんにピッタリの野菜だ。
空芯菜は別記事、空芯菜を水耕栽培…というか池に放置してみる で紹介している。俺は去年、枝豆の収穫が終わった跡地へ 8月に植えたが、十分何度も何度も収穫して本場の空芯菜の炒め物を味わうことができた。空芯菜はスーパーであまり売っておらず、売っていても高いが、自分で栽培すると非常に簡単にかつ安く大量に、長く作れる。栄養もばっちりという申し分のない奴だ。是非チャレンジしてみてくれ。
害虫はどうしましょ
さて、葉っぱはウリハムシが食って穴をあけてくれる。豆ができてくると鞘に穴をあけて侵入し、中を食い荒らす芋虫系の奴らや、豆をちゅーちゅー吸ってしまうカメムシ共がでてくるんだが。
俺はテデトールを使う。つまり、たまたま目に入ったカメムシ野郎なんかは手で取るが、基本放置だ…というより、枝豆は背が低いのに結構葉が大きくてこんもりする植物なので、虫がついていても見つけにくい。農薬を使わないとなると、骨が折れる。まあ、虫も食わない野菜なんぞそもそも食えるかってんだ。ある程度広い畑なら農薬も致し方なしだが、庭の片隅の猫の額くらいの家庭菜園だ。折角の自家栽培、無農薬で行くぜ…というのもあるが、うん、農薬計って水で薄めるのとか、撒いてから食えない期間とか計算するの面倒なんだ。すまない。
無事に越したことは (30日目 5月28日)
後から種を植えなおしたところもだんだん伸びて来た。
むっ! 植えなおしの時間的ハンデに加えて、結構日当たりのハンデも喰らってしまっている気がする。食われたら植えればいいやでやってきたが、始めから種は食われないに越したことはないようだな。
大失敗の予感 (45日目 6月12日)
豪快に徒長してしまった。そろそろ花や実がつく時期なのだが、奴らには欠片もその気はない様だ。葉は茂りまくり、株間の隙間が完全になくなってしまった。ヤバイ、これはヤバイ。枝豆ごときを失敗しそうな予感だ。ねえ、君たち晩生種の真似してやたら背が高くなってるけど、極早生と早生だよね? 自分の立ち位置ってもんをわかってるかな? 日本は個性なんて認めない、出る杭は打たれる国だよ?
こうなる原因はいくつか。
- 日照不足
- 肥料のやりすぎ
- 株間が過密過ぎ
- 水の上げ過ぎ
日当たりはいい。問題なし。肥料は最初ちょこっとあげただけで以降はあげていない。元肥が多すぎたか、以前の肥料の窒素分が多く残っていた可能性は捨てきれないが、去年は肥料をあげていてもなんともなかったので、今回の徒長は肥料のせいではないと思う。
過密過ぎは心当たりがある。例によって間引かないで成長させてしまった。たくさん食べたいと思って株間に余裕を持たさずに植えた結果、かえって収穫量を減らしてしまうというパターンだな。
水のあげ過ぎはめっちゃ心当たりが。枝豆の手前に植わっているのは空芯菜なんだが、こいつらはいつも水浸しのびちゃびちゃが大好きな南国野郎なので、毎日毎日たっぷり水を上げていたのだ。で、ついでにと枝豆にもバンバン水を上げてしまったと。
見よ、このとんでもなく徒長しまくった姿を! 一気に成長して丈が 50cm 超えてるんじゃないかと思う株もある。こんなの、既に枝豆じゃねえ。
実に今更ながら、水を断ってみることにした。しかし、ここいらは既に梅雨に突入してしまったのだ。俺が水を断っても天から勝手に降ってくる。今夜も雨だ。
今年は…大失敗かもしれない。ものぐさ野郎が手をかけるとこうなる。いつも通り手をかけずに放置しておけばよかったものを…。植物からすればありがた迷惑大きなお世話だな。
絶望的な状況も、一条の光が! (51日目 6月18日)
雨の一週間が過ぎ、久々の晴天だ。紫陽花の葉もこんなに生き生きと輝いて天の恵みをその全身に…いや、これは枝豆なのである…。
隣の空芯菜帝国との間にある接続地域は制圧され、先週は見えていた地域原住民の法蓮草は完全に見えなくなった。そして今、空芯菜帝国本土へ悪辣な魔の手を伸ばしている。
食えねえ野郎の分際で、おらがめんこい法蓮草ちゃんと空芯菜ちゃんに何するズラ! 白騎士様の登場だべ、下がれこのスットコドッコイ!! と、枝豆の枝をばっさばっさと適当に斬る。顔を出した法蓮草は収穫。ちょっとだけすっきり。
おおおおっ!? 小さいが、非常に小さいが、数も少ないが、豆のさやができているではないか!! 頑張れ、頑張るんだ! 収穫ゼロだけは勘弁してくれ。食える野郎になってくれ!!
ちなみに、下の写真は農家の畑の枝豆。背丈も葉の数も実の数も全然違う。プロだから根切りとかちゃんとやってるかもだけど、それにしても記者のスットコドッコイ共とのあまりの違いに愕然とさせられる。
期待の新人、現る (58日目 6月25日)
鞘はできた。豆が大きくなるかはわからんが…
うーん…あんまり期待できねえなあ…ん…? ピコーン!!
すまねえ。あーばよっ!! と、ぶっこぬき…
バジルは法蓮草を片付けた奥の日陰に移植! 既にジェノベーゼソースは作ったから、枯れたら諦めってことで。
岩手から来た、期待の新人「味めぐり」参上!!
こいつは、収穫まで100日くらいかかる中生だ。中晩生の「秘伝」ちゅー品種の早生バージョンらしい。まだ植付間に合うぜ、ふふん。
こんな感じで、今回は株間も広めにとったぞ。ちゃんと間引きもするつもりだ。実験も兼ねて、スットコ共も植えてみる。ぶっこぬいたスットコの後に植えたので、連作…になるんだろうな。豆は連作よくないと聞くが…。
適当に鳥よけも設置だ。ちょっと暗いが、食われなくなるまでは頑張ってくれ。
いきなりピンチ (7月2日 65日目 新人7日目)
覆いの向こうを覗いてみる。お、もう大丈夫だろ…しばらく見ない間にこんなに大きくなって…いやいや、背が伸びすぎだろ、コレ!! 春に植えた時は、一週間でやっと頭を出すくらいだったのだが。
慌てて覆いを引っぺがすが、時既に遅し。見事に徒長していた。相変わらず天気が悪い週だったからな。日が出たのが一日しかなく、曇り空で暗いのに覆いまで被さっていたせいだろう。
先週植える際に、誤って種をぶちまけて品種を混ぜてしまい、困ってプランターに植えた奴らの方がしっかりしている。
うーん、いきなり徒長しまくりで絶体絶命だ。しかし、ピンチはチャンスと言うではないか!!
ということで、こうして…
こうして…
こうして…
こうだ!!
初収穫 (7月10日 73日目 新人15日目)
全体的に実が小ぶりなものの、なんとか収穫に漕ぎ着けたぞ。枝豆の美味しい収穫期間は短い。トマトのように外見で一目瞭然ではないのが困ったもんだが、鞘がぱっつんぱっつんになる少し手前くらいか。採り遅れると味が著しく低下する。
結構採れた。採った直後から、枝豆自身の呼吸により蓄えられた糖分がどんどん失われて味が急激に落ちていく。可及的速やかに調理だ!!
面倒だが、一つ一つ鞘の両端を切る。この一手間でうまさが変わる。
採りたて枝豆は本当にウマイ!! ちなみに、俺の枝豆調理法は自然の味が活きるガッテン流だ。このサイトがよくまとまっていて見やすいぜ。
一方、先日いきなり徒長してしまい、ぶった切られた新人はこんなことに。左手前が極早生、中央奥が早生、右手前が中生。こうしてみると、成長がはっきりと違うことが分かるな。
本命の中生、味めぐりさんのアップ。
裏側はこんなんなってる。たくましいなあ。
収穫と撤収 (7月17日 80日目 新人22日目)
枝豆は成長した豆から順次切り取って収穫すると三回くらい収穫できる。しかし、うどんこ病が広がってきたこともあり、今年は二回目の収穫で撤収する。
結構採れた。
根はこんなんなってる。瘤のところに菌が住んでいて、そいつらに栄養を供給してもらってるわけだ。よくできてますな。
そういや、先日ぶった切っておいた新人の奴らが、いい加減ヤバイ。
モノになるのかわからんが、適当に植えておく。
だいぶ大きくなってきた (8月14日 新人50日目)
四月の植え付け時から全く大きくならないどころか、ほぼ死んで一時は葉っぱが一枚もなかった手前のオクラがここにきて復活。枝豆とせめぎあっている。
早生には実がついていた。
中生の味めぐりのほうは、紫色のかわいい花を咲かせている。枝豆にもいろいろ花の色があるのな。
収穫時期を逃す (10月2日 新人 100日)
9月に入ってから忙しくなったのと、台風は連発するわ、その影響で雨ばかりだわで菜園を全然見られなかった。下の写真はいろんな種を植えたものの、いきなり徒長して茎をぶった切った奴らの場所なのだが、最早何が何だか。葉が小さいし、実もあまりついていない。まあ失敗だな。早生種と思われるものはどう見ても収穫時期をとうに過ぎ、大豆化が進んで黄色くなっているものまである始末。一見してまずそうだ。
こんなこともあろうかと、こちらは普通に中生種だけ植えておいた組。上の写真とは葉の大きさが全然違う。うどんこ病がかなり出ていたのでなんとかせにゃあと思いつつ面倒を見られず、結局そのうどんこ病すら勝手に消えつつある有様。
こちらは実がたくさんついている。早生枝豆を収穫した跡地に続けて植えただけで、肥料なんて一度もやっていないのに、枝豆ってのは凄い奴らだ。しかし、残念ながら早生種ほど悲惨な状態ではないが、余裕で一週間以上収穫時期を逃している予感がする。ぱっつんぱっつんが過ぎる豆が少なからずいる。
全部まとめてぶっこぬき。成長の違いが一目瞭然だ。本命→プランター育ち→間引き移植組→茎切り早生中生ちゃんぽんず→茎切り雑魚の順だ。
早速茹でてみる。やっぱり、収穫時期を逃していた。一週間ほどしかないジャストタイミングで収穫した奴なら、ゆで時間3分半~4分で柔らかくなり、自然の甘みが出て激うまなのだが…。
今回のは、5分ゆでてもちょっと固い。甘みも失われているものが多く、固いせいで塩味も染みていない。味が物足りないので、初めて後から塩を振るはめに。く、口惜しや…。
でも、さやの成長が遅かった奴らは食べ頃でうまかったのが救いだ。
そんなわけで、枝豆は収穫時期が命だぜ!!
pcからだと画像が見えません
御連絡ありがとうございます。
いくつかの OS とブラウザで確認してみましたが症状を再現できませんでして、
よろしかったら、どのマシンないしブラウザで見られないか教えて頂けませんでしょうか。
Mac ですと、私持っていないのでちょっと対応難しいのですが…。
Windows7,googleChromeです。もしかしてセキュリティソフトとかの問題かもです…。
御連絡ありがとうございます。
Windows7 と何台かの Windows10 に Chrome をインストールして確認してみたのですが、
すいません、残念ながら現象を再現できませんでした…。
問題を解決できず、申し訳ないです。