家庭菜園って手がかかる
種や苗を植えるだけで良ければ楽なんだけどなあって思って中々手の出ない人もいると思うんだ。
俺は家の敷地の片隅で露地栽培してる。プランター栽培は土が乾燥しやすく、収穫後の土の処理などにも手が掛かるので、ものぐささんには向かない。で、最初はまめにちゃんとやってた露地栽培。でも元々怠け者なんでだんだんいい加減になっていく。今は大体こんなスタンスでやってます。
水やり | こだわりの天然水で育てようか。うん、天の恵みというかただの雨のことだけどね。晴れで地面がガピガピになっちゃったらじょうろであげるよ。水やりの時間は実に適当。お昼前後のやっちゃいけない時間でもやっちゃう。人間様にはスケジュールってものがあるんだい。 |
肥料 | 植え付け後一週間で化成肥料をパラパラ撒く。後は二週間に一度くらい少しパラパラ。撒いた後に上から土をかぶせるとかめんどくさいことしない。 |
消毒 | やっぱ安全安心無農薬野菜でしょう!! …いや、単に野菜の種類ごとに農薬の種類だとか使える期間だとか撒いた後の期間とかまで気にする必要があるし。野菜が病気になっちゃってどうしようもなくなったら考えるよ。 |
虫退治 | ちょっとくらい食わせとけ、食わせとけ。虫も食わんような危ない野菜なんぞ喰えるか。数が増えてきたら考えるよ。つーか、正直虫触りたくないんだよ。特に芋虫。 |
その他 | 芽欠きとかめんどくさいし。○本立てにするとかよくわからないし、雨除けビニールだの網だの設置とか面倒でやる気しない。支柱立てはしぶしぶやる。 |
いい加減だなあ…そんなんで野菜なんて出来るのかよ?と思うかもしれないが、できるよ。まあ、めんどくさい野菜を選ばないってのが前提だけどね。ということで、みんな大好き野菜系をリストアップしてみた。
ものぐささんが選んではいけない野菜
ものぐささんにおすすめの野菜
獅子唐 | 長いの短いの色が青いのなど、色々な種類があるし毎週結構な量が収穫できる。あんまり放置しすぎてお世話しないとちょっと辛いのができたりする天然素材のロシアンルーレットだが、それもまた一興。病気知らず食害知らずないい奴。 | |
枝豆 | 勝手に自分の根っこで窒素肥料を生産する自給自足の働き者。しかも、とりたての塩ゆでが自然のほのかな甘みで激ウマ。収穫期間が短く、放置しすぎると大豆気味になってしまい一気に不味くなるのでそこだけ注意。身が詰まった奴から随時収穫して何回か楽しめる。放置栽培では収穫後半にちょっと虫に入られるね。栽培の様子は別記事の、枝豆…美味さに驚愕、簡単栽培野菜 を見てくれ。 | |
空芯菜 | 小学校の朝顔栽培なみに簡単で、かなりの長期間収穫できる。栄養価も高い。なのに、日本ではマイナーなのでスーパーであまり売ってないか、売ってても高い野菜。水をたっぷりあげてやらないとへそを曲げて固くなったりするので、そこだけ注意。栽培の様子は別記事の、空芯菜を水耕栽培…というか池に放置してみる や、水耕栽培、再びトライの家庭菜園 を見てくれ。 | |
オクラ | 一日しか咲かない花が綺麗だ。苗は3本くらいが1つのポットに入って売られていて、植えつけてしばらくたったら威勢のいい奴だけ残して間引くんだ…本来はな。間引かないと背が高くなり過ぎないので助かる。植え替え時だけ超敏感で、苗ポットの土を崩してしまったり、植える土に肥料が多く含まれているとあっさり死亡するのと、植える時期にちょっとうるさくて、早く植えすぎると全然大きくならないので、そこだけ注意。 2017/6/13 追記: 露地栽培なら苗でなく種を植えるほうが遥かによい。オクラは超神経質な野郎で、苗を植えた先の土が気に入らないと、あっさり一週間もたずに枯れてしまうが、種ならそんなことはない。一袋にたくさん入っていてコスパも断然いいしなー。一カ所に三つくらい指で深さ一センチの穴を作って種を放り、薄く土をかけるだけでいいぜ。 | |
ほうれん草 | 最初の方で間引き作業があるものの、間引いたやつはそのままサラダで食えるし。ナメクジ野郎が結構つくのがちとうざいかも。あんまり放置すると取り分なくなるんだよね。ああ、ほうれん草は酸性土壌が苦手ってんで石灰を撒いて調整したりするんだが、そんなのわからんよ。種撒いてみて生えてこなかったら考えればいいんじゃないの。 | |
大根 | 地面を深めに耕さなければならないけど、それ以外は楽。深く掘るのが面倒なら右の写真のように聖護院大根という手も…。 | |
ミニトマト | 毎週結構な量が収穫できるし、みんな大好きな野菜なのでおすすめに入れたが、放置栽培では背がかなり高くなり、株全体に茂った葉で相当もっさりするので厄介。要剪定。1.5m 程度の支柱数本も必須。又、こいつの後方は確実に日蔭になるので配置に注意。あと、中盤から若干青虫がついてキモいのと、テントウムシダマシというてんとう虫一族の風上にも置けない役立たずのブサイクがたくさんつく。ミニトマトだけはちょっとお世話したほうがいいかもね。 2017/6/13 追記: ドワーフトマトなら放置しても背が高くならなくて楽ちんだぜ。あまり苗売っているの見ないけどなー。でかくならない代わりに、小さいまま花咲きまくり実がつきまくりで重くなってだんだん重力に勝てなくなってくるので、支柱の本数を多くして実や葉が地面につかないようにしてあげよう。 | |
葱とかミツバとかシソとか | スーパーで買って食べた残りの根を植えるだけで勝手に育つ安上がりで使い勝手も良いお得な奴らだが、それゆえにイマイチ育てた感が感じられない。 |
害虫について
ものぐささんおすすめ野菜につく害虫は放置で無視できるレベル。獅子唐には赤いアブラムシがつくが完全放置でOK。ウリハムシだのカメムシだの毛虫だの、全部無視無視。正直蝶々には来てほしくないが…大根の黒い芋虫はキモい。
ほうれん草のナメクジとミニトマトの青虫だけはちょっとだけ気にかけてやった方がいいかも。こいつらもキモイし。ただ一つ、どの野菜にも共通していえるのが…
植えつけてまだ小さいときに茎の根元が切られたように折れていたらマジヤバイ
この時ばかりは、すぐに株の根元を棒で優しくほじくって土に潜んでいる犯人の芋虫を探してぶち殺せ!!!
病気について
おすすめ野菜の中では、ミニトマトが「疫病」という病気にかかりやすい。梅雨時の低温高湿で発生しやすく、他の株へ広がる速度が速い。俺は去年喰らい、今年も喰らった。去年はZボルドーという銅殺菌剤の散布で進行を抑えて乗り切ったが、今年は雨が多すぎて手を打つ間もなくあっさり全滅したので早々に処分した。それ以外のおすすめ野菜ではこれまで致命的な状態になったことはない。
草取り
雑草は目くじらを立てずまったりと。生えたばかりの草は抜きにくい。放置しすぎて大きくなっても抜きにくい。丈が数センチのやつだけ抜いておけ。但し、カタバミなんかの地を這って広がるクローバーの偽物のような葉の奴らは育つと根が厄介なので見つけ次第処分しろ!!
肥料について
最も注意すべきことは、与え過ぎないことだ。葉ボケとかつるボケといって、葉や茎だけがやたらと大きく太く高く成長して邪魔くさいだけで、肝心の実は全然ならないという最悪な状態になる。肥料不足の方がマシだ。俺は化成肥料単体か、化成肥料に鶏糞など数種を混合したやつのどちらかをそのときの気分であげている。頻度は植え付け一週間後に一度、花や実がついたら二~三週間に一度くらいパラパラとやっている。
野菜は結構大きくなるものがある
下手すると歩くスペースがなくなるよ。最初はこれでも…
だんだんこうなって…
どんどん育って…
しまいには、こうなる
奥の枝豆の収穫終了と、もっさりミニトマトの全滅によりすっきり orz
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